すれ違った人がつけている香水の香りを嗅いだとき、昔懐かしい記憶がよみがえることがありませんか?aroma29
道端に咲く花の香りを嗅いだ瞬間、楽しかった昔の思い出がよみがえることがありませんか?

のような現象を「プルースト現象」といい、香りの情報は記憶と深く結びついているのです。

嗅覚の特殊性とアロマテラピー

香りを嗅ぐと、一瞬で気分がリフレッシュしたりリラックスしたりするのは、人間の本能と嗅覚が深くかかわっているからです。

「香り」が脳に伝わるまでの時間は0.2秒以下
「痛み」が脳に伝わるまでの時間は0.9秒

人間は、外界からの情報入手手段として、視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚の、「五感」をもっています

この中で「嗅覚」は、「触覚」と並んで生物が生きるために必要な生殖、捕食、危険の回避などに深く関わり、進化段階の早期に発達した原始的な感覚だと考えられています。


野生動物は、においを感じることで食べ物を探し、食べごろを判断します。天敵となる生物や腐った食べ物の危険を察知するためにも、嗅覚がとても重要な役割を果たしています。それは、においの情報が直接大脳辺縁系に伝わるからです。

人間は身の回りの状況を「五感」によって感知します。嗅覚以外の感覚の情報は、ほかの感覚がその刺激を大脳新皮質で受け入れて認識した後、大脳辺縁系に伝えるのに対し、嗅覚刺激は、大脳新皮質の認識を待たず、直接的に大脳辺縁系に伝わり、さらにその刺激が、視床下部(自律神経の最高中枢で、身体の生理機能を変化させる)に伝えられ、身体の調節に関わっています。

大脳辺縁系には、‘’快・不快・恐怖‘’ などの情動を引き起こす「偏桃体」、記憶の中枢をつかさどる「海馬」、においを脳に伝える「嗅球、嗅索」があります。 においをかいだとき、それが何のにおいなのかを認識する前に、このにおいを好きか嫌いかという感情が先に起こるのはそのためです。


アロマテラピーは、嗅覚を通じてその香りの刺激が、大脳辺縁系や視床下部に直接働きかけて気分をリラックスさせたり、ストレスを軽減したりして、心身のバランスを整えてくれるのです。

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